ワインのはなし

WSET レベル3試験対策

WSET レベル3試験対策

少々マニアックな内容ですが、「WSETとは?」の回で触れた自作のWSETレベル3試験対策アプリをご紹介します。 ノーコードサービスのGlideで作成したアプリで、どなたでも無料で利用できます。 WSETレベル3の受講中に、試験対策向けの良いアプリがないかと探していましたが、なかなかイメージ通りのものがなかったので自分で作成してみました!このアプリは、スキマ時間を活用した知識の定着を目的としているため、アプリ内で学習が完結するのではなく、復習や確認向けに内容です。不明点・詳細情報はテキストを参照することを前提としているため、細かな解説は省いています。 また、あくまで自分が使いたい最低限の機能が実装されてれば良いとの考えで作ったので、アプリとしてはひどい出来かもしれません。ご利用いただく際には、あまり期待せずに使っていただければと思います。これからレベル3受験予定の方の、ちょっとした参考ツールになれば幸いです。 なお、WSETレベル2を受験予定の方も、クイズアプリをご活用いただけます。レベル3とレベル2の両試験を受験しての感想ですが、レベル3は出題範囲も広く深い知識が求められはしますが、WSETが重要とするポイント(試験で受験者の理解度を確認したいポイント)は大きく違わないため、試験の傾向をイメージする目的でご利用いただけるのではと思っています。   利用方法 以下のURLをクリック頂くか、QRコードを読み込んで頂くことで利用可能です。スマホ利用を想定して作成しているので、リンクを開いた後に、「ホーム画面に追加」を選択すると、アプリとして使用できます。 これはProgressive Web Apps (PWA)というもので、ウェブサイト上でネイティブアプリのように振る舞うことができる機能です。ですので、iPhoneでもAndroidでも関係なくアプリとして使えます。 操作法はアプリ内で説明しているので、一読されてからご利用ください。と言っても、難しいことは何一つなく、好きな問題を表示させ回答するだけです! WSET Level3クイズ(非公式)アプリ   WSET Level3 記述問題(非公式)アプリ   どんな問題が収録されているか? レベル3のクイズ問題は、WSETのSpecificationに基づき作成しました。重要とされているワードは全て網羅している(はず)です。記述問題は、ネット上で拾える過去問や想定問題を収集し編集し直したものです。おまけとして、2021年春の試験で出題された記述問題のうち、覚えている範囲の設問を付け加えました。あくまで私自身が覚えている内容ですので、誤って記憶している可能性も無きにしも非ず…あくまでおまけとして記載しています。ですが、受験者の皆さんにとっては、実はこれが一番役立つ?情報かもしれません。   アプリの効果は? 一番重要なこのアプリの効果ですが、効果抜群でした(自画自賛)。これを使って一発合格(Pass with Distinction)です! クイズ(4択)問題はSpecificationに基づき作成したので当然ですが、ほぼ同じ内容の問題が何題も出題されました。最低限の知識としてこのアプリの問題に余裕で答えられるようになれば、すぐに記述問題に移れるでしょう。筆記試験では、選択問題を早く終わらせ記述問題により多くの時間を割くことがとても重要です。なお、記述問題もアプリと類似の問題が出題されました。 WSETのテキストだけ読みまくっても勿論合格できると思いますが、アウトプットの練習をすることでより知識が定着するというのが私の感想です。スキマ時間や移動時間など、(分厚い!)テキストが手元に無い時に、このアプリで復習し効果的に学習していただければと思います。   ところで…ワインの勉強しているとワインが飲みたくなりますね!そんなときは、是非こちらのワインを!テイスティングの練習にもなりますし、一息つけば勉強効率が上がること、間違いなしです。...

WSET レベル3試験対策

少々マニアックな内容ですが、「WSETとは?」の回で触れた自作のWSETレベル3試験対策アプリをご紹介します。 ノーコードサービスのGlideで作成したアプリで、どなたでも無料で利用できます。 WSETレベル3の受講中に、試験対策向けの良いアプリがないかと探していましたが、なかなかイメージ通りのものがなかったので自分で作成してみました!このアプリは、スキマ時間を活用した知識の定着を目的としているため、アプリ内で学習が完結するのではなく、復習や確認向けに内容です。不明点・詳細情報はテキストを参照することを前提としているため、細かな解説は省いています。 また、あくまで自分が使いたい最低限の機能が実装されてれば良いとの考えで作ったので、アプリとしてはひどい出来かもしれません。ご利用いただく際には、あまり期待せずに使っていただければと思います。これからレベル3受験予定の方の、ちょっとした参考ツールになれば幸いです。 なお、WSETレベル2を受験予定の方も、クイズアプリをご活用いただけます。レベル3とレベル2の両試験を受験しての感想ですが、レベル3は出題範囲も広く深い知識が求められはしますが、WSETが重要とするポイント(試験で受験者の理解度を確認したいポイント)は大きく違わないため、試験の傾向をイメージする目的でご利用いただけるのではと思っています。   利用方法 以下のURLをクリック頂くか、QRコードを読み込んで頂くことで利用可能です。スマホ利用を想定して作成しているので、リンクを開いた後に、「ホーム画面に追加」を選択すると、アプリとして使用できます。 これはProgressive Web Apps (PWA)というもので、ウェブサイト上でネイティブアプリのように振る舞うことができる機能です。ですので、iPhoneでもAndroidでも関係なくアプリとして使えます。 操作法はアプリ内で説明しているので、一読されてからご利用ください。と言っても、難しいことは何一つなく、好きな問題を表示させ回答するだけです! WSET Level3クイズ(非公式)アプリ   WSET Level3 記述問題(非公式)アプリ   どんな問題が収録されているか? レベル3のクイズ問題は、WSETのSpecificationに基づき作成しました。重要とされているワードは全て網羅している(はず)です。記述問題は、ネット上で拾える過去問や想定問題を収集し編集し直したものです。おまけとして、2021年春の試験で出題された記述問題のうち、覚えている範囲の設問を付け加えました。あくまで私自身が覚えている内容ですので、誤って記憶している可能性も無きにしも非ず…あくまでおまけとして記載しています。ですが、受験者の皆さんにとっては、実はこれが一番役立つ?情報かもしれません。   アプリの効果は? 一番重要なこのアプリの効果ですが、効果抜群でした(自画自賛)。これを使って一発合格(Pass with Distinction)です! クイズ(4択)問題はSpecificationに基づき作成したので当然ですが、ほぼ同じ内容の問題が何題も出題されました。最低限の知識としてこのアプリの問題に余裕で答えられるようになれば、すぐに記述問題に移れるでしょう。筆記試験では、選択問題を早く終わらせ記述問題により多くの時間を割くことがとても重要です。なお、記述問題もアプリと類似の問題が出題されました。 WSETのテキストだけ読みまくっても勿論合格できると思いますが、アウトプットの練習をすることでより知識が定着するというのが私の感想です。スキマ時間や移動時間など、(分厚い!)テキストが手元に無い時に、このアプリで復習し効果的に学習していただければと思います。   ところで…ワインの勉強しているとワインが飲みたくなりますね!そんなときは、是非こちらのワインを!テイスティングの練習にもなりますし、一息つけば勉強効率が上がること、間違いなしです。...

WSETとは?

WSETとは?

WSETとは? WSETとは1969年に創立されたWine & Spirit Education Trustの略称で、イギリスに本部を置く、世界最大のワイン教育機関です。WSETが世界中で提供しているプログラムはLevel 1からLevel 4までの4レベルに分かれており、各コース受講後の試験に合格すると認定資格が得られます。この資格は、世界で通じる国際的に認められたワインの資格です。 WSETが提供するプログラムはレベルが高くなるごとに難易度が上がり、Level 1は初心者向け、Level 4はワインを専門に扱うプロフェッショナル向けの上級資格で、WSET Diplomaと呼ばれています。 Diplomaは世界でまだ10,000人程度しかいない、非常に難易度の高い資格です。  WSETの資格は、ワイン及びアルコール飲料を流通の視点から評価するという考え方に基づきます。そのため、想定する試験対象は、ワインの生産、流通、小売、サービスという広い分野に携わる方、そして一般のワイン愛飲家です。 WSETの試験内容は? Level 1と2では知識を問う理論試験のみですが、Level 3と4では理論に加え、テイスティング能力も問われます。理論試験では、細かい産地名やブドウ品種名をひたすら暗記し回答するのではなく、それらの知識・情報を踏まえた上で、「なぜこの地域で生産されるこの品種は酸が高いのか?」というような問いに対し、論理的に回答することが求められます。そのため、産地の気候、土壌、地形、醸造、熟成方法に関する知識と理解を深め、且つ、応用する力を付ける必要があります。 テイスティングでは、WSETが定めた「系統的テースティングアプローチ:ワイン(SAT)」という統一的な基準に沿って品質評価する力が求められます。試験ではブラインド・テイスティング(銘柄が分からない状態でグラスに入ったワインを評価する方法)で、香り・風味の特徴と構成成分を明確にし、ワインの品質と飲み頃に関する結論を導き出せるかが査定されます。 Level 4 のDiplomaはWSETの中で最も難易度の高い資格ですが、実は更にその上があり、Diplomaを取得すると、ワイン界の最高峰資格とも言われるマスター・オブ・ワインに挑戦することができます。なお、マスター・オブ・ワイン保有者は世界中で31カ国416名しかいません(2021年3月時点)。  WSETの目的は? このように、WSETが試験受講者に求めるのは、ワインの品質を分析し正しく評価することです。ブドウ栽培からワイン醸造まで体型的に学べるようカリキュラムが組まれているため、各レベルの学習を通じて確実にワインの知識や理解が深まります。ソムリエのようにお客様へのワインの提案や接客技術といった接客業で求められる知識と技術ではなく、ワインの流通に携わる人が身につけるべき知識ともいえます。   ソムリエやワインエキスパートと違うの? 日本では、ワインの資格といったらソムリエ、と思う方も多いように、日本ソムリエ協会が実施するソムリエ資格の方が認知度が高く、WSETはまだまだ馴染みがないかもしれません。日本ソムリエ協会は、日本でのワインを中心とした飲料の普及と食文化の向上、豊かな食生活の提供を目指して発足しました。ソムリエは飲料業界に従事する人々を対象とした専門資格です。同じ協会が実施する資格でも、ワインエキスパートは一般愛好家が対象です。試験は筆記とテイスティングのみ、ソムリエ試験のようなサービス実技試験はありません。ソムリエ試験とワインエキスパート試験の難易度は同等のようです。 WSETは前述のように発足目的や対象が異なるため、サービス実技試験はなく、理論試験では学んだ知識を総動員し、ひたすら考えて「なぜ?」に対する回答を論理的に導き出すことが求められます。   (理論試験の対策として4択問題クイズアプリと記述問題アプリを作ってみました!どんな雰囲気の問題が出題されるのか知りたい方や、受験予定の方はこちらのリンクから→WSETクイズアプリ)...

WSETとは?

WSETとは? WSETとは1969年に創立されたWine & Spirit Education Trustの略称で、イギリスに本部を置く、世界最大のワイン教育機関です。WSETが世界中で提供しているプログラムはLevel 1からLevel 4までの4レベルに分かれており、各コース受講後の試験に合格すると認定資格が得られます。この資格は、世界で通じる国際的に認められたワインの資格です。 WSETが提供するプログラムはレベルが高くなるごとに難易度が上がり、Level 1は初心者向け、Level 4はワインを専門に扱うプロフェッショナル向けの上級資格で、WSET Diplomaと呼ばれています。 Diplomaは世界でまだ10,000人程度しかいない、非常に難易度の高い資格です。  WSETの資格は、ワイン及びアルコール飲料を流通の視点から評価するという考え方に基づきます。そのため、想定する試験対象は、ワインの生産、流通、小売、サービスという広い分野に携わる方、そして一般のワイン愛飲家です。 WSETの試験内容は? Level 1と2では知識を問う理論試験のみですが、Level 3と4では理論に加え、テイスティング能力も問われます。理論試験では、細かい産地名やブドウ品種名をひたすら暗記し回答するのではなく、それらの知識・情報を踏まえた上で、「なぜこの地域で生産されるこの品種は酸が高いのか?」というような問いに対し、論理的に回答することが求められます。そのため、産地の気候、土壌、地形、醸造、熟成方法に関する知識と理解を深め、且つ、応用する力を付ける必要があります。 テイスティングでは、WSETが定めた「系統的テースティングアプローチ:ワイン(SAT)」という統一的な基準に沿って品質評価する力が求められます。試験ではブラインド・テイスティング(銘柄が分からない状態でグラスに入ったワインを評価する方法)で、香り・風味の特徴と構成成分を明確にし、ワインの品質と飲み頃に関する結論を導き出せるかが査定されます。 Level 4 のDiplomaはWSETの中で最も難易度の高い資格ですが、実は更にその上があり、Diplomaを取得すると、ワイン界の最高峰資格とも言われるマスター・オブ・ワインに挑戦することができます。なお、マスター・オブ・ワイン保有者は世界中で31カ国416名しかいません(2021年3月時点)。  WSETの目的は? このように、WSETが試験受講者に求めるのは、ワインの品質を分析し正しく評価することです。ブドウ栽培からワイン醸造まで体型的に学べるようカリキュラムが組まれているため、各レベルの学習を通じて確実にワインの知識や理解が深まります。ソムリエのようにお客様へのワインの提案や接客技術といった接客業で求められる知識と技術ではなく、ワインの流通に携わる人が身につけるべき知識ともいえます。   ソムリエやワインエキスパートと違うの? 日本では、ワインの資格といったらソムリエ、と思う方も多いように、日本ソムリエ協会が実施するソムリエ資格の方が認知度が高く、WSETはまだまだ馴染みがないかもしれません。日本ソムリエ協会は、日本でのワインを中心とした飲料の普及と食文化の向上、豊かな食生活の提供を目指して発足しました。ソムリエは飲料業界に従事する人々を対象とした専門資格です。同じ協会が実施する資格でも、ワインエキスパートは一般愛好家が対象です。試験は筆記とテイスティングのみ、ソムリエ試験のようなサービス実技試験はありません。ソムリエ試験とワインエキスパート試験の難易度は同等のようです。 WSETは前述のように発足目的や対象が異なるため、サービス実技試験はなく、理論試験では学んだ知識を総動員し、ひたすら考えて「なぜ?」に対する回答を論理的に導き出すことが求められます。   (理論試験の対策として4択問題クイズアプリと記述問題アプリを作ってみました!どんな雰囲気の問題が出題されるのか知りたい方や、受験予定の方はこちらのリンクから→WSETクイズアプリ)...