プリミティーヴォ(Primitivo)の特徴

プリミティーヴォ種のブドウ

ジンファンデルはプリミティーヴォ?

プリミティーヴォ種は力強いワインを作ることで世界的にも評価されている品種の一つで、プーリアで最も有名な地場品種です。イタリア農林省によるとプリミティーヴォの栽培面積は約18,000ヘクタール。プーリア州全土で栽培されていますが、中部に当たるエリアで主に作られ、中でもジョイア・デル・コッレやマンドゥリアは品質の高さで有名です。

アメリカではジンファンデルとして有名なので、その名前の方が知られているかもしれません。元々は同種が19世紀にイタリアの移民によってアメリカに持ち込まれ、その後ジンファンデルと名付けられた同一品種です。

 

名前の由来

プリミティーヴォ(primitivo)という名前からプリミティブ(primitive: 原始的な)という言葉を連想してしまいますが、原始的という意味ではないようです。名前の語源は、ラテン語の「primativus」や古いイタリア語で「primaticcio」の言葉から来ており、いずれも「最初に熟す」や「早生」といった意味となります。その名前通り、このブドウの特徴は他のブドウよりも早く熟し収穫時期を迎えるところにあります。

収穫時期は、もちろん畑がある地域やワイナリーが目指すワインによって異なりますが、早いところでは8月中~下旬頃からとかなり早めです。また、一粒ごとに果実の完熟度が異なるのもこの品種の特徴です。

 

プリミティーヴォの起源

この品種の起源はクロアチアのツールイェナック・カステランスキー(Crljenak Kaštelanski)あるいはプラヴィナ(Plavina)というブドウ品種が起源であることがDNA解析で判明しています。これらの品種が育つクロアチアのダルマチア地方が起源とされており、その地からプーリアに持ち込まれたと考えられています。


プリミティーヴォの栽培で有名なのがジョイア・デル・コッレという丘の多い石灰質土壌のエリアで、昼と夜の寒暖差が大きい特徴があります。この寒暖差がブドウの酸を保持する役目を果たし、エレガントで香り高いワインが出来ます。

また、マンドゥリアというエリアも有名な産地です。マンドゥリアはイオニア海に続く平坦な土地で、石灰質と粘土質の赤土の土壌です。こちらはよりスムースで甘く果実味溢れるワインがプリミティーヴォから造られます。

 

プリミティーヴォの香りと風味

プリミティーヴォの特徴は不均一に熟成し、熟すタイミングも早い点です。収穫時期が2~3日遅れただけでも果実が萎み急激に酸味や新鮮な香りが失われてしまいます。果皮の色は濃く、一方で湿度やカビの影響を受けやすく、デリケートです。

プリミティーヴォ種の完熟ブドウ


不均一に熟成するということは、同じ房でも一部の果実は収穫時にはすでに熟しきって干しブドウ状態となっているため、糖度が高いブドウが採れます。アルコールはブドウ内の糖分を分解して作り出されるため、アルコール度数が高いワインに仕上がることも珍しくありません。通常、プリミティーヴォで造られるワインのアルコール度数は14度前後ですが、16度~17度、時には18度のワインもあります。


香りはレッドチェリーなどの赤系果実からブルーベリーやブラックベリーの黒系果実。果実の熟成具合によって、ドライフルーツ、栽培された土壌によってはコショウや甘草(リコリス)の香りを呈するワインもあります。

味わいは濃厚でパワフル、豊かな果実味が感じられます。このワインにはチーズ、特に濃厚な肉料理や煮込み料理と合うでしょう。若いワインの中にはタンニンが強く出るものもありますが、オーク樽で熟成させることで色調が安定しまろやかな味わいになります。

オーク樽での熟成は一般的ですが、最近のトレンドとしては、オーク樽比率を少なくしたりスティールタンクのみで熟成させることで樽の香り付けを控え、土壌やブドウ本来の味を表現した素晴らしいワインを造り出すワイナリーも出てきています。

おすすめのプリミティーヴォはこちら

ネグロアマーロの特徴

ネーロ・ディ・トロイアの特徴

※他のブドウ品種(白ブドウなど)も「ブログ」の中で紹介しています。あわせて是非ご覧ください!