春のイベントといえば
パスクアとは?
パスクアと聞いて思い浮かぶのは…、卵とウサギ。イタリアやヨーロッパのスーパーではパスクア近くなると卵(Uova di pasqua) や可愛らしいウサギのチョコで溢れかえります🍫!
卵は生々流転(生まれて死に、死んで生まれるを繰り返すこと)、ウサギはその強い繁殖力から生命の誕生・復活・繁栄のシンボルであることから、復活祭(パスクア)で用いられるようになったと言われていますが、その起源は定かではないようです。
※ゲルマン神話に登場する春の女神エオストレ(英語でEstoreと記載、地上ではウサギの姿をしている)に由来しているとも言われています。
卵をカラフルにペインティングするようになったのも12世紀頃からのようですが、今ではイースターバーニーが子供たちにカラフルなイースターエッグを運んでくるというストーリーがアニメにも良く登場します。
プーリアのパスクア伝統菓子「スカルチェッラ・プリエーゼ」
イタリアでチョコレート以外のパスクワ定番のお菓子といえば、パンのような発酵種を使用し、鳩の形をした「コロンバ(Colomba)」という焼き菓子です。コロンバはイタリア語で「鳩」。鳩は“平和”を象徴する動物なので、縁起が良いことから鳩の形になったようです。
南イタリアのプーリアでは、ちょっと変わったお菓子がパスクワに登場します。スカルチェッラ・プリエーゼ(Scarcella Pugliese)と呼ばれるこのお菓子、なんと、甘い生地の中にゆで卵が丸々入っています🥚🐣🥚
このお菓子の名前は「Scarcerare スカルチェラーレ=解き放つ、自由にする」という言葉に由来するとのことですが、まさに、“殻を破って復活する”、ことを表現すべく、伝統的には殻付きゆで卵が使用されるようです。大胆ですね♪
※参考データ:Time(14/04/2022)&(16/04/2022)、Imagin Apulia、CREA(16/04/2022)