FIVI(フィヴィ)とは?
イタリアには、ブドウの栽培、ワインの瓶詰から管理・販売までを一貫して自社で行う独立型ワイン生産者たちの連盟があり、通称、FIVI(フィヴィ)と呼ばれています。<FIVI:Federazione Italiana Vignaioli Independentiの略称、英語だとThe Italian Federation of Independent Winegrowers>。
この連盟のミッションは、大規模会社ではないワイン生産者が、持続可能かつ合理的な経済活動を行えるよう、加盟者の利益(道徳的、技術的、社会的、経済的、行政的な利益)を擁護・促進しすることです。
市場の原理に基づき、ある場所・国で安価に原料を調達し、それを他国で製造・販売することは良く見られる事象です。一方で、ヨーロッパにおけるワインは単なる「原料」ではなく、原産地や生産者と結びついた「農産物」です。連盟のウェブサイトでは、『ヨーロッパのある国で生まれたブドウが別の国で瓶詰めされ、原産国の表示なしにその国の製品としてラベル付けされることは、消費者の誤解を招くだけでなく、輸入国のワイン生産者との関係では不公正な競争となり、多くの小規模生産者が排除されている…』と述べられており、これらの状況から小規模生産者を擁護するために結成されました。
FIVIの加盟基準
FIVIの発足は2008年、今ではイタリア全国で600以上のメンバーが加盟しています。この団体の加盟条件は、次の基準を満たすワイン生産者です。
- 自らブドウの樹を栽培し、ワインを瓶詰めし、そしてそのワインを製品として自ら管理すること。また、ワインの全てまたは一部を自らの責任において、自社名およびラベルを付けて販売すること。
- 営利目的でブドウやワインを購入しないこと。ブドウの購入は、適応される法律に則り、醸造過程においてその必要性が生じる場合に限り行うこと。
- エノロジスト(ワイン醸造の専門家)の専門性および規範を尊重しつつ、不必要で高価な添加物の使用を制限し、セラーが過度に手を加える(ブドウに化粧をするよう手を加える)必要がない健全なブドウの生産に注力を払うこと。
Tenuta Patruno Perniolaのワイン
他のFIVI加盟ワイナリー
Tenuta Patruno Perniola(テヌータ・パトルーノ・ペルニオラ)以外にも、Duca Carlo Guarini(ドゥーカ・カルロ・グアリーニ)とCantina La Marchesa(カンティーナ・ラ・マルケーザ)もFIVIに加盟しています。
※参考データ:Home - FIVI - Federazione Italiana Vignaioli Indipendenti