バスク海底熟成ワイン (海底熟成ワインとは?)②

バスク海底熟成ワイン (海底熟成ワインとは?)②

バスクってどこ?

前回のブログでは、海底熟成とは何なのか、またCrusoe Treasureワイナリーについて紹介しましたが、今回はワイナリーがあるスペイン・バスク地方、そして海底セラー”があるビスケー湾についてご紹介します。

皆さん、バスクという地名は聞いたことがあるでしょうか?

ここ数年、日本で流行ったスイーツの“バスチー”(バスク風チーズケーキ)で、バスクという単語はご存じの方が増えたのではと思います。バスク地方は、歴史的にはピレネー山脈の両麓・ ビスケー湾に面する一体を指し、これは現在のスペインとフランスの両国にまたがります。スペイン側は、バスク州の3県とナバーラ州の合計4領域が“バスク”です(参照:Wikipedia)。バスク州の中には、世界の美食の街として名高いサン・セバスチャンがあります。(※Terreで“バスク”と記載する場合、基本的にはスペインのバスク州・バスク地方を指します。)

Crusoe Treasureワイナリーのメインオフィスは、ビルバオというこの地方最大の都市内にあります(以下地図のオレンジがワイナリーのオフィス位置)。一方で、“海底セラー”があるのはバスク州の中にある小さな町・プレンツィア。プレンティア湾内に広がる約500㎡の人口漁礁エリアの中にセラーがあります(地図の水色が海底セラー近辺の位置)。

海底熟成ワイン バスク地方

 (地図参照元:Crusoe Treasure website上のGoogle地図を加筆)

 

母なる海への想い

海底セラーがあるビスケー湾の海域には、なんと、1,000種類以上の生物が生息しているのですが、海底セラーとなるワインケージは海底で特殊な装置に固定され、まるでサンゴ礁のように、これらの生き物の“隠れ家”の役目も果たせるよう工夫されています。海のパワーにより熟成されるワインは大自然の賜物。Crusoe Treasureワイナリーは、現地の自治体と協力して、単にワインを熟成する人工的な装置を設置するのではなく、この仕組みを作ることで海域の生態系保全に貢献しているのです。

海底熟成ワイン

 

美しい自然、バスクの環境を守るために

ビスケー湾の周辺は、美しい海とビーチがあるだけではありません。海に面して連続する崖は“フリッシュ”という堆積岩で構成される珍しい地形をしており、地質学者が恐竜の絶滅など地球規模の歴史を研究すこともあるという貴重なエリアの一つです。ワイナリー創設者のSarachoはダイバーでもあり、地球温暖化や海洋汚染がビスケー湾そして周辺の自然環境に及ぼす影響を直に感じています。ワイナリーは、この素晴らしい自然と地域を守るために、海底熟成ワインに対する注目・関心の高まりを通じて環境保護の重要性を広く発信するとともに、社会貢献活動の一環として、コミュニティー支援や福祉活動にも積極的に取り組んでいます。

海底熟成ワイン

 

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