ワイン・ブドウへの想い
前回のブログでは、スペインのバスク地方や“海底セラー”があるビスケー湾について触れました。自然、そして海を愛するCrusoe Treasureワイナリーのスタッフの想いや取り組みの一面がご紹介できたかなと思いますが、ワイナリーの情熱は、もちろん、ワイン造り、そして原料となるブドウにも注がれています。今回は、ワイナリーのワイン・ブドウへのこだわりについてご紹介します。
ブドウへの想い
国際ブドウ・ブドウ酒機構(OIV)が公表している統計(2020年度)によると、世界のワイン生産主要国におけるブドウ栽培面積は、フランスやイタリアを抑えてスペインが第1位です(1位スペイン、2位フランス、3位は意外かもしれませんがイタリアではなく…中国です!)。
このような環境にあるものの、Crusoe Treasureの海底熟成ワインには、大量生産向けではない、特別なブドウが厳選されています。
ワイナリーが提携するブドウ栽培者はブティック・ヴィンヤード(小規模生産者)です。これらのヴィンヤードは、出来上がるブドウの複雑さと凝縮感を高めるために、古木を使用しています。古木のためもともと収量が少ないにも関わらず、さらに、収穫量をあえて抑える栽培方法が選択される場合もあります。また、彼らはブドウの品質を追求するだけでなく、その土地の環境とサステイナビリティに最大限に配慮したブドウ栽培を行っています。
このようなこだわりを持ったヴィンヤードから、海底熟成に耐え得るフレッシュさと凝縮感をバランスよく兼ね揃えた、最良のブドウが選び抜かれます。
ワインへのこだわり
スペイン国内の数多ある生産地から、海底熟成に最も相応しいブドウを選択することは容易ではなさそうですよね。Crusoe Tresureワイナリーの醸造チームを率いるのは、Dr. Antonio T. Palacio。研究者としてリオハ大学で指導を行う彼自身も、当初は海底熟成に懐疑的でしたが、感覚的な“違い”に加え、科学的な分析結果を目の当たりにしたことでCrusoe Tresureのメンバーに。そんな彼とチームが選び抜いたのが、リオハやリベラ・デル・ドゥエロなど銘醸地にある畑です。
海底で約6~12か月間熟成することを想定し高品質のブドウを厳選しますが、彼らが同時にこだわるのが、畑やブドウの管理・栽培手法そのものです。例えば、100%シラー種で造られるSea Soul No. 4(今月から当ショップサイトで販売予定!)は、環境の持続可能性(サステイナビリティ)を考え、愚直にブドウと向き合う造り手、Álex Ascasoが手掛けるブドウを使用しています。
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