Duca Carlo Guarini(ドゥーカ・カルロ・グアリーニ)の紹介

1114年から続くイタリア最古のワイナリー

ドゥーカ・カルロ・グアリーニはプーリア州南部の小さな町スコッラーノにある900年以上も続く家族経営のワイナリーです(FIVI加盟)
duca carlo guarini
duca carlo guarini winery
彼ら一族のストーリーは、あたかも歴史書を読んでいるかのようです。
グアリーニ家のプーリアでの歴史は、祖先であるノルマン人騎士ルッジェーロ・グアリーニがサレントに辿り着いた1065年(11世紀)から始まります。
1114年、ヴァレシオ伯爵アッカルド・グアリーニは、レッチェとブリンディジの間、アドリア海を臨むピウツリ地区にブドウ畑を開墾し、ここから現在まで続くワイン造りが開始されました。
長い歴史の中では、王や聖人をもてなす機会もあったようです。
語るべきストーリには事欠かない一族ですが、現オーナーのジョヴァンニ・グアリーニ(16代目)が最も誇りに思うのは、‟プーリアの農業遺産を守り続けてきたこと” 。 

そんな彼らは、ワインだけでなくオリーブオイルやオリーブの実、トマト、穀物などの保存食品も手掛けていますが、全てオーガニック栽培で造られています。

そして、ワイナリーの階段を下がっていくと…、そこには1500年代からオリーブオイル搾油所として使われていた地下室が。

現在もこの地下室はワインを保存するなど使用されています。

地下セラー
地下セラー

 

オーガニック栽培のブドウ畑

ドゥーカ・カルロ・グアリーニのブドウ畑はレッチェとブリンディジの中間に位置します。
アドリア海から200mしか離れていない場所のため、この畑は海風の影響を受けます。
畑は砂質・石灰岩質がメインの土壌ですが、畑の中でも場所によって土壌の特徴も微妙に変化するため、栽培するブドウ品種によって使用する畑の位置を見極めています。

彼らは、ネグロアマーロ、プリミティーヴォ、マルヴァジーア・ネーラといったサレントの地場品種を大切に栽培し、また、これらの地場品種を使用したワインを遺産として残すことが自らの使命だと話していました。

彼らが手掛けるワインは、全てオーガニック認証を受けています。

また、畑では、緑肥としてFavinoという豆科植物をブドウの畝(うね)の間に植えています。この植物は自然の肥料として、土壌にチッ素などの有機物を与える役割を果たしています。

ブドウ畑

ブドウ畑、イタリア 

伝統と革新が融合するワイナリー

ワイナリーは、2000年に新ミレニアムを祝して、高品質プリミティーヴォのBoemondo(ボエモンド)を発表。2014年にはワイナリーの誕生900年を祝した高級ラインの900シリーズを発表しています。

また、彼らは、地場品種のネグロアマーロ(黒ブドウ)から‟白ワイン”を造る試みを開始し、4年間の研究を経て2012年から販売しています。当時、サレントでは、タンニン・アントシアニンが多いネグロアマーロから白ワインを造ることは誰も本気で考えておらず、彼らが先駆者として白ワイン、さらにスパークリングワイン(白)の商品化に成功しました。

このように、彼らのワイナリーが注目に値するのは、長い歴史を持つだけでなく、伝統に縛られず、常に革新的な取り組みや新たなワインの開発も行い、進化し続けている点です。

ジョヴァンニの息子カルロとロベルトは、サレント南部の過去に放棄された土地を再び耕し、オーガニック&少量生産のブドウを使用した上質なワインを造るプロジェクトもスタートさせています。

 

現ワイナリーオーナー(16代目)のジョヴァンニ・グアリーニ。

ジョヴァンニ・グアリーニ

 

誰も試みなかったネグロアマーロの白ワインやスパークリング、上質なプリミティーヴォなど、進化し続けるイタリア最古のワイナリーのワイン。多くの皆さんに是非味わって頂きたいワインばかりです!

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