ワインのはなし

プーリアでネグロアマーロのテイスティングイベントに参加

プーリアでネグロアマーロのテイスティングイベントに参加

  2023年9月にプーリア生産者巡りに出かける前にモノーポリで行われたAISプーリア(イタリアソムリエ協会プーリア支部)主催のネグロアマーロ・テイスティングイベントに参加してきました。 AISプーリアでは毎回テーマを決めてワインの試飲会を開催しており、たまたま滞在時にネグロアマーロ種の試飲会が開かれる事を現地在住のソムリエの方から聞き参加して来ました。 ネグロアマーロ種だけで、スパークリング2種から始まり、白ワイン2種、ロゼワイン2種、赤ワイン6種、途中リゾットが出て、デザートと一緒にパッシートの甘口ワインと、ネグロアマーロだけで13種類ものワインが紹介されました。 ネグロアマーロという品種の可能性が注目されているからこそ、このような単一品種に絞ったイベントが実施されるとのこと。この品種から造られる様々なワイナリーのワインを飲むことで品種が持つ可能性を改めて感じさせられました。 ワインリストの中の白ワインの一つとして、テッレでも扱っているDuca Carlo Guarini(ドゥーカ・カルロ・グアリーニ)の900ネグロアマーロ・ビアンコが紹介されました。他のワインと比べて飲んでも、フレッシュさや果実やスパイスなど香りの複雑性と余韻の長さが際立っていて素晴らしいワインであることを再認識しました。でも、他のワインも素晴らしいワインを取り揃えていたので、美味しいワインばかりでした。 単一品種で、これほど多くの種類と数を飲むことは滅多にないので、なかなか楽しいイベントでした。午後9時開始で、終ったのは夜中12時。そして、郊外にあるきれいなリゾートホテルで実施しているため、参加者はほとんど車で来ているという。イタリアではワイン少し飲んだくらいでは、普通に運転して帰るので、日本では考えられないですね。 ネグロアマーロこれから注目の品種です!   >ネグロアマーロの特徴はこちら >ネグロアマーロ特集はこちら >900ネグロアマーロ・ビアンコはこちら

プーリアでネグロアマーロのテイスティングイベントに参加

  2023年9月にプーリア生産者巡りに出かける前にモノーポリで行われたAISプーリア(イタリアソムリエ協会プーリア支部)主催のネグロアマーロ・テイスティングイベントに参加してきました。 AISプーリアでは毎回テーマを決めてワインの試飲会を開催しており、たまたま滞在時にネグロアマーロ種の試飲会が開かれる事を現地在住のソムリエの方から聞き参加して来ました。 ネグロアマーロ種だけで、スパークリング2種から始まり、白ワイン2種、ロゼワイン2種、赤ワイン6種、途中リゾットが出て、デザートと一緒にパッシートの甘口ワインと、ネグロアマーロだけで13種類ものワインが紹介されました。 ネグロアマーロという品種の可能性が注目されているからこそ、このような単一品種に絞ったイベントが実施されるとのこと。この品種から造られる様々なワイナリーのワインを飲むことで品種が持つ可能性を改めて感じさせられました。 ワインリストの中の白ワインの一つとして、テッレでも扱っているDuca Carlo Guarini(ドゥーカ・カルロ・グアリーニ)の900ネグロアマーロ・ビアンコが紹介されました。他のワインと比べて飲んでも、フレッシュさや果実やスパイスなど香りの複雑性と余韻の長さが際立っていて素晴らしいワインであることを再認識しました。でも、他のワインも素晴らしいワインを取り揃えていたので、美味しいワインばかりでした。 単一品種で、これほど多くの種類と数を飲むことは滅多にないので、なかなか楽しいイベントでした。午後9時開始で、終ったのは夜中12時。そして、郊外にあるきれいなリゾートホテルで実施しているため、参加者はほとんど車で来ているという。イタリアではワイン少し飲んだくらいでは、普通に運転して帰るので、日本では考えられないですね。 ネグロアマーロこれから注目の品種です!   >ネグロアマーロの特徴はこちら >ネグロアマーロ特集はこちら >900ネグロアマーロ・ビアンコはこちら

イタリア人、男性

プリミティーヴォの銘醸地 ジョイア・デル・コッレ(Gioia del Colle)

プリミティーヴォの銘醸地 プーリア州の代名詞でもある黒ブドウ品種がPrimitivo(プリミティーヴォ)。 このプリミティーヴォのブドウ栽培&ワインが広まるきっかけとなった地域と言われるのが Gioia del Colle(ジョイア・デル・コッレ)。18世紀の中頃、ベネディクト会の司祭であったFrancesco Filippo Indelicatiという人物が、居住していたジョイア・デル・コッレでプリミティーヴォ種の生産に力を入れたそうです。その後、プーリア州全域にプリミティーヴォが普及していったと考えられています。こだわりのプリミティーヴォの造り手であるパオロのワイナリーは、このプリミティーヴォの銘醸地にあります。歴史をさかのぼると、パオロの先祖が19世紀前半に周辺の土地を農場として私有し始め、ワイン造りもスタートしました。彼のワイナリー兼自宅は、昔の広い農家をリノベーションしているので、以前は農作物を保管・保存したり馬小屋として使用していたスペースを上手く活用しています。     ジョイア・デル・コッレ(Gioia del Colle)で造られるプリミティーヴォの特徴 ジョイア・デル・コッレは標高が約350m、少し小高い土地にあります。この高地という地形は、ブドウが完熟できる十分な太陽光が得られるだけでなく、高台で風が通りやすいため土壌が適度に乾燥することから、ブドウの栽培環境にはとても適しています。さらに、少し標高が高いので朝晩は涼しく(気温が下がり)、ブドウにエレガントな酸味がキープされます。土壌は、鉄分・ミネラルを豊富に含む岩交じりがメインです。   これら全ての要素が複合的に作用し、エレガント、滑らかで豊かなタンニンとアロマ、美しくまとまったボディを持つ、「Primitivo di Gioia del Colle(ジョイア・デル・コッレのプリミティーヴォ)」が誕生します。 パオロのプリミティーヴォは今まで多くの国内外著名ワインコンクールで表彰されていますが、今年も「The WineHunter Award 2023」にて、ワイナリーのフラグシップラベル「1821 リゼルヴァ」がゴール、「マルツァガリア」と「レノス」がロッソという90点以上の高得点ワインから選別される名誉あるアワードを受賞しました!3本も同時に受賞とは、素晴らしい! プーリア州産のプリミティーヴォのワイン、日本にも沢山ありますよね。たまには、ブドウの生産地域にこだわって、ジョイア・デル・コッレのプリミティーヴォ、飲んでみませんか?   パオロのプリミティーヴォはこちらから!:Tenuta Patruno Perniola...

プリミティーヴォの銘醸地 ジョイア・デル・コッレ(Gioia del Colle)

プリミティーヴォの銘醸地 プーリア州の代名詞でもある黒ブドウ品種がPrimitivo(プリミティーヴォ)。 このプリミティーヴォのブドウ栽培&ワインが広まるきっかけとなった地域と言われるのが Gioia del Colle(ジョイア・デル・コッレ)。18世紀の中頃、ベネディクト会の司祭であったFrancesco Filippo Indelicatiという人物が、居住していたジョイア・デル・コッレでプリミティーヴォ種の生産に力を入れたそうです。その後、プーリア州全域にプリミティーヴォが普及していったと考えられています。こだわりのプリミティーヴォの造り手であるパオロのワイナリーは、このプリミティーヴォの銘醸地にあります。歴史をさかのぼると、パオロの先祖が19世紀前半に周辺の土地を農場として私有し始め、ワイン造りもスタートしました。彼のワイナリー兼自宅は、昔の広い農家をリノベーションしているので、以前は農作物を保管・保存したり馬小屋として使用していたスペースを上手く活用しています。     ジョイア・デル・コッレ(Gioia del Colle)で造られるプリミティーヴォの特徴 ジョイア・デル・コッレは標高が約350m、少し小高い土地にあります。この高地という地形は、ブドウが完熟できる十分な太陽光が得られるだけでなく、高台で風が通りやすいため土壌が適度に乾燥することから、ブドウの栽培環境にはとても適しています。さらに、少し標高が高いので朝晩は涼しく(気温が下がり)、ブドウにエレガントな酸味がキープされます。土壌は、鉄分・ミネラルを豊富に含む岩交じりがメインです。   これら全ての要素が複合的に作用し、エレガント、滑らかで豊かなタンニンとアロマ、美しくまとまったボディを持つ、「Primitivo di Gioia del Colle(ジョイア・デル・コッレのプリミティーヴォ)」が誕生します。 パオロのプリミティーヴォは今まで多くの国内外著名ワインコンクールで表彰されていますが、今年も「The WineHunter Award 2023」にて、ワイナリーのフラグシップラベル「1821 リゼルヴァ」がゴール、「マルツァガリア」と「レノス」がロッソという90点以上の高得点ワインから選別される名誉あるアワードを受賞しました!3本も同時に受賞とは、素晴らしい! プーリア州産のプリミティーヴォのワイン、日本にも沢山ありますよね。たまには、ブドウの生産地域にこだわって、ジョイア・デル・コッレのプリミティーヴォ、飲んでみませんか?   パオロのプリミティーヴォはこちらから!:Tenuta Patruno Perniola...

プーリア州のルミナリエ

プーリア州のルミナリエ

プーリア州・スコッラーノのルミナリエ(Festa Santa Domenica) Duca Carlo Guarini(ドゥーカ・カルロ・グアリーニ)のワイナリーがあるのは、プーリア州南部の町、スコッラーノ(Scorrano)。 2023年の7月5日~9日は、スコッラーノの守護聖人である聖女ドメニカ(Santa Domenica)を祝福するお祭りが開催され、町全体が鮮やかなイルミネーションや花火で彩られます。日本では、神戸ルミナリエが有名ですが、このルミナリエというイルミネーションの元祖はイタリアで、中でもプーリア州のスコッラーノはイタリアを代表するルミナリエの一つでもあります。でも、スコッラーノのサンタ・ドメニカ祭、どうしてきらびやかなイルミネーションとともに祝うのでしょうか??? 言い伝えによると、南イタリアでもまだペストが流行していた1600年頃、スコッラーノに住むある老女の夢枕に聖女サンタ・ドミニカが現れ、スコッラーノの人々をペストから救うことを約束したそうです。 そして、もし病気が回復したならば、その家の窓にはランプの明かりを灯してほしいこと、7/6を記念日として祝って欲しいと伝えたとのこと。その後、スコッラーノの町は瞬く間に灯りでいっぱいになり、人々はペストから回復し、サンタ・ドメニカに感謝するため7/6の前後に灯りをともして祝うようになったようです✨※7/6は彼女が処刑され守護聖人となったと伝わる日とのこと。 歴史あるワイナリー「ドゥーカ・カルロ・グアリーニ」 そんなスコッラーノの町で、サンタ・ドメニカの奇跡が起こる1600年よりはるか前、1114年からワインを造る歴史あるワイナリーがドゥーカ・カルロ・グアリーニです。彼らが生み出す最高のプリミティーヴォ・ワインが「Boemondo(ボエモンド)」。 ボエモンドは、初代プーリア公の息子である騎士の名前です。なんと、ワイナリーの祖先は、11世紀にボエモンドと一緒に十字軍遠征で戦っているとのこと!!!容姿端麗で勇敢な騎士「ボエモンド」のようなワインであることから、彼の名前をこのプリミティーヴォに付けたとのこと。なるほど…飲んでみれば、その理由も納得。ブドウ本来の力強さがありながら、可憐で素晴らしい余韻が長く続く、まさに、騎士の名を冠するに相応しいプリミティーヴォです!   Boemondo(ボエモンド)について詳しくはこちら

プーリア州のルミナリエ

プーリア州・スコッラーノのルミナリエ(Festa Santa Domenica) Duca Carlo Guarini(ドゥーカ・カルロ・グアリーニ)のワイナリーがあるのは、プーリア州南部の町、スコッラーノ(Scorrano)。 2023年の7月5日~9日は、スコッラーノの守護聖人である聖女ドメニカ(Santa Domenica)を祝福するお祭りが開催され、町全体が鮮やかなイルミネーションや花火で彩られます。日本では、神戸ルミナリエが有名ですが、このルミナリエというイルミネーションの元祖はイタリアで、中でもプーリア州のスコッラーノはイタリアを代表するルミナリエの一つでもあります。でも、スコッラーノのサンタ・ドメニカ祭、どうしてきらびやかなイルミネーションとともに祝うのでしょうか??? 言い伝えによると、南イタリアでもまだペストが流行していた1600年頃、スコッラーノに住むある老女の夢枕に聖女サンタ・ドミニカが現れ、スコッラーノの人々をペストから救うことを約束したそうです。 そして、もし病気が回復したならば、その家の窓にはランプの明かりを灯してほしいこと、7/6を記念日として祝って欲しいと伝えたとのこと。その後、スコッラーノの町は瞬く間に灯りでいっぱいになり、人々はペストから回復し、サンタ・ドメニカに感謝するため7/6の前後に灯りをともして祝うようになったようです✨※7/6は彼女が処刑され守護聖人となったと伝わる日とのこと。 歴史あるワイナリー「ドゥーカ・カルロ・グアリーニ」 そんなスコッラーノの町で、サンタ・ドメニカの奇跡が起こる1600年よりはるか前、1114年からワインを造る歴史あるワイナリーがドゥーカ・カルロ・グアリーニです。彼らが生み出す最高のプリミティーヴォ・ワインが「Boemondo(ボエモンド)」。 ボエモンドは、初代プーリア公の息子である騎士の名前です。なんと、ワイナリーの祖先は、11世紀にボエモンドと一緒に十字軍遠征で戦っているとのこと!!!容姿端麗で勇敢な騎士「ボエモンド」のようなワインであることから、彼の名前をこのプリミティーヴォに付けたとのこと。なるほど…飲んでみれば、その理由も納得。ブドウ本来の力強さがありながら、可憐で素晴らしい余韻が長く続く、まさに、騎士の名を冠するに相応しいプリミティーヴォです!   Boemondo(ボエモンド)について詳しくはこちら

ロゼワイン、海岸

今日はロゼの日!毎年6月第2土曜日はロゼで乾杯!

ロゼの日って? 皆さん、6月の第2土曜日は何の日か知ってますか? 「父の日」、惜しい!父の日は6月第3日曜日ですね。ちょっとマイナーではありますが、毎年6月第2土曜日は、「ロゼの日」なんです。「National Rosé Day」として、南仏プロヴァンスを主な拠点にロゼワイン造りを行うBodvár社のオーナーが設定したのがきっかけです。Bodvár自体はスウェーデンに起源がある歴史ある企業ですが、今のオーナーBodvar Hafströmが、ロゼワインに情熱とさらなる可能性・将来性を見出したとのこと。そんな彼が選択したのは、フランスの一大ロゼワイン生産地でもあるプロヴァンス。「Bodvar House of Rosés」として2006年にワイナリーを設立し、ロゼワインをメインに手掛けています。 バカンスのスタートシーズンでもある6月前半。この時期に、見た目もビーチやパーティーシーンにピッタリ!な「ロゼワインの日」を持ってくるだなんて、さすがですね。ちなみにこの「National Rosé Day」は2015年から設定されたとのこと。   プーリアと言えばロゼワイン!   近年ではロゼと言えばプロヴァンスのロゼワインが流行ではありますが、イタリア、さらにプーリア州でも伝統的にロゼワインが多く造られてきました。今でも現地に行けば、昼でも冬でも(時間帯や季節に問わず)ロゼワインを楽しむシーンを実によく見かけます。 プーリア州は地理的に海と接する地域が多く、タコやウニなどなど、豊かな魚介類を楽しむ食文化がありますが、魚介類とロゼ、実は最高に合うんです!(もちろん、肉料理にも合う万能選手ですが!)   ロゼワインについて詳しくはこちらから 見た目も鮮やか、楽しい美味しいロゼワインはこちらから!  

今日はロゼの日!毎年6月第2土曜日はロゼで乾杯!

ロゼの日って? 皆さん、6月の第2土曜日は何の日か知ってますか? 「父の日」、惜しい!父の日は6月第3日曜日ですね。ちょっとマイナーではありますが、毎年6月第2土曜日は、「ロゼの日」なんです。「National Rosé Day」として、南仏プロヴァンスを主な拠点にロゼワイン造りを行うBodvár社のオーナーが設定したのがきっかけです。Bodvár自体はスウェーデンに起源がある歴史ある企業ですが、今のオーナーBodvar Hafströmが、ロゼワインに情熱とさらなる可能性・将来性を見出したとのこと。そんな彼が選択したのは、フランスの一大ロゼワイン生産地でもあるプロヴァンス。「Bodvar House of Rosés」として2006年にワイナリーを設立し、ロゼワインをメインに手掛けています。 バカンスのスタートシーズンでもある6月前半。この時期に、見た目もビーチやパーティーシーンにピッタリ!な「ロゼワインの日」を持ってくるだなんて、さすがですね。ちなみにこの「National Rosé Day」は2015年から設定されたとのこと。   プーリアと言えばロゼワイン!   近年ではロゼと言えばプロヴァンスのロゼワインが流行ではありますが、イタリア、さらにプーリア州でも伝統的にロゼワインが多く造られてきました。今でも現地に行けば、昼でも冬でも(時間帯や季節に問わず)ロゼワインを楽しむシーンを実によく見かけます。 プーリア州は地理的に海と接する地域が多く、タコやウニなどなど、豊かな魚介類を楽しむ食文化がありますが、魚介類とロゼ、実は最高に合うんです!(もちろん、肉料理にも合う万能選手ですが!)   ロゼワインについて詳しくはこちらから 見た目も鮮やか、楽しい美味しいロゼワインはこちらから!  

スパークリングワインコルク

スパークリングワイン(スプマンテ)の コルク - どうしてマッシュルーム型?3層にわかれている?

みんな大好きスパークリングワイン! パーティーにも、一人飲みの時でも、気分が上がるスパークリングワイン!イタリアだと発泡性ワインの総称はスプマンテ(Spumante)と呼ばれています。この、スパークリングワインを「ポンッ!」と開栓した後のコルク、捨てちゃう前に見たことあります…?  そうです、マッシュルームみたいになってますよね!   コルクは最初からマッシュルーム型? 実は、スパークリングワインのコルクって、もとからマッシュルーム型ではないんです。栓をする前は、他のワインコルクと同じような円柱です! この円柱状のコルクを、専用の機械でギュッと圧力をかけ、コルクの上部を少し残して瓶に入れ込みます。 コルクの原料となる“コルクガシ”は弾力性があり、機械から離れた瞬間から元の大きさに戻ろうと膨張します。瓶の中に入ったコルク部分は、この膨張により瓶の内側にピッタリ!とフィットし、暫く経つと、コルク自体の形も瓶口のように変わります。 開栓した直後のコルクは、くびれがなんとも美しい(!)マッシュルーム型。でも、しばらく時間が経つと…くびれが少しふっくらしてきます! ※ちなみに…コルクの原料のコルクガシ(Cork Oak)は、ブナ科コナラ属の常緑高木です(日本語でいうと楢の木になります)。このコルクガシはスペインやポルトガルなど地中海沿岸で栽培されていますが、コルク生産量を見るとポルトガルが世界第1位です。     3層構造のコルク スパークリングワインと呼ばれる発泡性ワインには、通常、3気圧以上の炭酸ガスが瓶内に含まれるます。そのため、圧力に負けないよう、コルク自体も炭酸ガスなしワイン(いわゆる普通のワイン)に使用されるコルクと比べて、大きく、そして重い、しっかりした作りになっています。 さらに、スパークリングワインのコルクをよーーく見ると、そうです、コルクが「3層」にわかれてるんです。 上部(メイン部分)はコルクチップ(砕いたコルク)を固めたもの。液体に触れる下部は、天然コルク樹皮をメダル型にくり抜いたディスクが2枚重ねられています。  炭酸ガスを含み気圧が高いスパークリングワイン、ものによっては瓶内で長期熟成を加えます。ベストな状態にキープするため、コルクにも様々な工夫・改良がくわえられているんですね! ※全てのスパークリングワインコルクが写真のような3層構造ではありません。ディスク部分が無かったり、枚数が違うなど作り方も様々です。   コルクについてちょっと詳しくなったら、実物を見て確かめるためにも…、さあ、美味しいスパークリングワインを開けてみましょう♬     ワインショップテッレの美味しいスパークリングワインはこちらから!ロゼスパークリングワインもあります!

スパークリングワイン(スプマンテ)の コルク - どうしてマッシュルーム型?3層にわかれている?

みんな大好きスパークリングワイン! パーティーにも、一人飲みの時でも、気分が上がるスパークリングワイン!イタリアだと発泡性ワインの総称はスプマンテ(Spumante)と呼ばれています。この、スパークリングワインを「ポンッ!」と開栓した後のコルク、捨てちゃう前に見たことあります…?  そうです、マッシュルームみたいになってますよね!   コルクは最初からマッシュルーム型? 実は、スパークリングワインのコルクって、もとからマッシュルーム型ではないんです。栓をする前は、他のワインコルクと同じような円柱です! この円柱状のコルクを、専用の機械でギュッと圧力をかけ、コルクの上部を少し残して瓶に入れ込みます。 コルクの原料となる“コルクガシ”は弾力性があり、機械から離れた瞬間から元の大きさに戻ろうと膨張します。瓶の中に入ったコルク部分は、この膨張により瓶の内側にピッタリ!とフィットし、暫く経つと、コルク自体の形も瓶口のように変わります。 開栓した直後のコルクは、くびれがなんとも美しい(!)マッシュルーム型。でも、しばらく時間が経つと…くびれが少しふっくらしてきます! ※ちなみに…コルクの原料のコルクガシ(Cork Oak)は、ブナ科コナラ属の常緑高木です(日本語でいうと楢の木になります)。このコルクガシはスペインやポルトガルなど地中海沿岸で栽培されていますが、コルク生産量を見るとポルトガルが世界第1位です。     3層構造のコルク スパークリングワインと呼ばれる発泡性ワインには、通常、3気圧以上の炭酸ガスが瓶内に含まれるます。そのため、圧力に負けないよう、コルク自体も炭酸ガスなしワイン(いわゆる普通のワイン)に使用されるコルクと比べて、大きく、そして重い、しっかりした作りになっています。 さらに、スパークリングワインのコルクをよーーく見ると、そうです、コルクが「3層」にわかれてるんです。 上部(メイン部分)はコルクチップ(砕いたコルク)を固めたもの。液体に触れる下部は、天然コルク樹皮をメダル型にくり抜いたディスクが2枚重ねられています。  炭酸ガスを含み気圧が高いスパークリングワイン、ものによっては瓶内で長期熟成を加えます。ベストな状態にキープするため、コルクにも様々な工夫・改良がくわえられているんですね! ※全てのスパークリングワインコルクが写真のような3層構造ではありません。ディスク部分が無かったり、枚数が違うなど作り方も様々です。   コルクについてちょっと詳しくなったら、実物を見て確かめるためにも…、さあ、美味しいスパークリングワインを開けてみましょう♬     ワインショップテッレの美味しいスパークリングワインはこちらから!ロゼスパークリングワインもあります!

プーリア州の「パンの街」 Altamura(アルタムーラ)

プーリア州の「パンの街」 Altamura(アルタムーラ)

「イタリアの食糧庫」、プーリア州   恵まれた日照量と肥沃な平野が広がるプーリア州は、「イタリアの食糧庫」とも呼ばれています。ブドウ(ワイン)やトマトだけでなく、小麦の栽培も盛んなプーリア州は、高品質のデュラム・セモリナ粉から造るパスタの生産地として世界的に有名です。小麦が美味しいということは…そうです、パンも勿論美味しいんです。さらに、州内には「パンの街」もあるんです。 プーリア州の州都・Bari(バーリ)市内からも近いAltamura(アルタムーラ)、ここがプーリアの「パンの街」です。 パンの街アルタムーラ アルタムーラを含むプーリア州の中部はムルジア(Murgia)というカルスト台地(地表に突出した石灰岩が雨水などにより浸食されて出来た地形)の地域です。この地域では伝統的にパンが造られており、特に、1~2週間と保存が効くパンは、忙しい時期には家を数日留守にする小作農や羊飼いの常備食として重宝され、中世には既にこの地域のパンの造り方が確立されていたようです。以前はパンのタネを各家庭で準備し、公共の場にあった窯に入れて焼いていたとのこと。その際、誰のパンなのかが分かるように、パン(タネ)を造った人のイニシャルを入れて窯に入れていたようです。 1527年のアルタムーラ地域の公文書にアルタムーラの伝統的なパン作りについて記載があり、この街が数百年も前から「パンの街」であったことがうかがえます。この地域の特産品であるパンは、2003年、EU政府により「Pane di Altamura(アルタムーラ産のパン)」として原産地呼称保護(DOP)認定されました。なんと、イタリア国内でパンに対してDOP認証がされたのは、このアルタムーラが記念すべき第一号でした。 Pane di Altamura(アルタムーラ産のパン) アルタムーラ産のパンとしてDOPを名乗るためには、ワインと同じように、使う材料、その生産地、造り方が細かく定められており、それらに従う必要があります。 例えば、使う小麦はデュラム小麦のセモリナ粉、中でも品種は‘appulo’、 ‘arcangelo’、 ‘duilio’、 ‘simeto’のみ。さらに、これらの小麦は特定の5地域内(Altamura、Gravina di Puglia、Poggiorsini、Spinazzola、Minervo Murge)にある登録済みの栽培者が造る小麦を80%以上使用すること。さらに、使う水の温度、出来上がるパンの重さ(少なくとも0.5kg以上)、焼く時間、出来たパンのクラスト(パンの外側の茶色い部分)が3mm以上…などなど、細かく定められています。 パンとワインは抜群の相性ですが、この2つともにトップクラスの一品が味わえるプーリア州、最高ですね♬   ※参考データ:30126 12..12 (europa.eu)

プーリア州の「パンの街」 Altamura(アルタムーラ)

「イタリアの食糧庫」、プーリア州   恵まれた日照量と肥沃な平野が広がるプーリア州は、「イタリアの食糧庫」とも呼ばれています。ブドウ(ワイン)やトマトだけでなく、小麦の栽培も盛んなプーリア州は、高品質のデュラム・セモリナ粉から造るパスタの生産地として世界的に有名です。小麦が美味しいということは…そうです、パンも勿論美味しいんです。さらに、州内には「パンの街」もあるんです。 プーリア州の州都・Bari(バーリ)市内からも近いAltamura(アルタムーラ)、ここがプーリアの「パンの街」です。 パンの街アルタムーラ アルタムーラを含むプーリア州の中部はムルジア(Murgia)というカルスト台地(地表に突出した石灰岩が雨水などにより浸食されて出来た地形)の地域です。この地域では伝統的にパンが造られており、特に、1~2週間と保存が効くパンは、忙しい時期には家を数日留守にする小作農や羊飼いの常備食として重宝され、中世には既にこの地域のパンの造り方が確立されていたようです。以前はパンのタネを各家庭で準備し、公共の場にあった窯に入れて焼いていたとのこと。その際、誰のパンなのかが分かるように、パン(タネ)を造った人のイニシャルを入れて窯に入れていたようです。 1527年のアルタムーラ地域の公文書にアルタムーラの伝統的なパン作りについて記載があり、この街が数百年も前から「パンの街」であったことがうかがえます。この地域の特産品であるパンは、2003年、EU政府により「Pane di Altamura(アルタムーラ産のパン)」として原産地呼称保護(DOP)認定されました。なんと、イタリア国内でパンに対してDOP認証がされたのは、このアルタムーラが記念すべき第一号でした。 Pane di Altamura(アルタムーラ産のパン) アルタムーラ産のパンとしてDOPを名乗るためには、ワインと同じように、使う材料、その生産地、造り方が細かく定められており、それらに従う必要があります。 例えば、使う小麦はデュラム小麦のセモリナ粉、中でも品種は‘appulo’、 ‘arcangelo’、 ‘duilio’、 ‘simeto’のみ。さらに、これらの小麦は特定の5地域内(Altamura、Gravina di Puglia、Poggiorsini、Spinazzola、Minervo Murge)にある登録済みの栽培者が造る小麦を80%以上使用すること。さらに、使う水の温度、出来上がるパンの重さ(少なくとも0.5kg以上)、焼く時間、出来たパンのクラスト(パンの外側の茶色い部分)が3mm以上…などなど、細かく定められています。 パンとワインは抜群の相性ですが、この2つともにトップクラスの一品が味わえるプーリア州、最高ですね♬   ※参考データ:30126 12..12 (europa.eu)