海底熟成ワイン ブログ&ニュース

テレビ朝日「ワイド!スクランブル」で"バスク海底熟成ワイン"が紹介されました!

テレビ朝日「ワイド!スクランブル」で"バスク海底熟成ワイン"が紹介されました!

2022年6月8日放送のテレビ朝日「ワイド!スクランブル」でCrusoe Treasureの海底熟成ワインが取り上げられました。前日の撮影では、久保田直子アナウンサーにもSea Soul No.7(白ワイン)を飲んで頂き、「フルーティーでフレッシュなのにまろやかで美味しい」との感想を頂きました。他にもたくさん良いコメントを頂いたのですが、放送ではごく一部が使われていました。

テレビ朝日「ワイド!スクランブル」で"バスク海底熟成ワイン"が紹介されました!

2022年6月8日放送のテレビ朝日「ワイド!スクランブル」でCrusoe Treasureの海底熟成ワインが取り上げられました。前日の撮影では、久保田直子アナウンサーにもSea Soul No.7(白ワイン)を飲んで頂き、「フルーティーでフレッシュなのにまろやかで美味しい」との感想を頂きました。他にもたくさん良いコメントを頂いたのですが、放送ではごく一部が使われていました。

海底熟成ワイン、リオハ、テンプラニーリョ、雪

冬のリオハ - スペインを代表するワイン産地

スペインを代表するワイン産地・リオハ スペインで有名なワイン産地と言えば、リオハ(Rioja)です。ワイン産地としての“リオハ”は、ラ・リオハ州を中心に、隣接するバスク州とナバーラ州の一部も含まれた地域を指します。リオハはエブロ川の周辺に全長約120㎞という広域にわたります。リオハは、スペインのワイン格付けの最上位にあたるデノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ(DOCa:Denominacion de Origen Calificada)の原産地呼称を名乗れる国内2か所のうちの1つであり、国内で初めてDOCaが認可された地域です(もう1か所はプリオラート)。 リオハで主に栽培されるのはテンプラニーリョという黒ブドウ。果皮が厚く、赤系果実の香り・風味が特徴的なブドウ品種です。長期熟成にも耐えうる品種として、リオハだけでなくスペイン全土、またスペイン以外でも栽培される国際的な品種です。   海底熟成ワイン Sea Passion No.6 Crusoe TreasureのSea Passion No.6は、高品質のテンプラニーリョ種を主体に造られた赤ワインです。使用されるテンプラニーリョのブドウは、ラ・リオハ州の標高490m周辺の畑で栽培されます。 気温は、一般的には標高(高度)が100m上がると約0.6℃下がるため、標高490m地点となると平地の平均気温より約3℃低くなります。テンプラニーリョ種は前述のように果皮が厚く、熟すには温暖な気候が向いています。一方で、単に高温な気候であれば良いわけでもなく、高温すぎるとブドウの酸味が早くに失われ、特徴・バランスに欠けたブドウ・ワインとなってしまいます。良質で味に複雑さがあるブドウに仕上げるためには、ブドウの成長時期において、ある程度の冷涼さが必要となるのですが、この標高の高さがブドウの成長環境にプラスに作用します。 スペインも太陽のイメージが強い国ですが、広い国土の中で気候は大きく異なり、ラ・リオハ州での平均気温は約19℃、スペインの中でも最も冷涼な地域の一つです。例えば、ラ・リオハ州の中心都市・ログロ―ニョの2021年12月22日の最高気温は約5℃、最低気温は約4℃、割と寒いですよね。この地域では、冬には雪が降ることも。 このような環境の中で逞しく育つブドウから、海底熟成に耐えうる品質のものをさらに選り抜いて造られたのが、Sea Passion No.6です。リオハでも今年はホワイトクリスマスになるかも!?などど思い浮かべつつ、是非、Sea Passion No.6をお楽しみください🍷⛄🍷 Sea Passion No.6 赤 テンプラニーリョ – Wine Shop Terre(ワインショップ テッレ)...

冬のリオハ - スペインを代表するワイン産地

スペインを代表するワイン産地・リオハ スペインで有名なワイン産地と言えば、リオハ(Rioja)です。ワイン産地としての“リオハ”は、ラ・リオハ州を中心に、隣接するバスク州とナバーラ州の一部も含まれた地域を指します。リオハはエブロ川の周辺に全長約120㎞という広域にわたります。リオハは、スペインのワイン格付けの最上位にあたるデノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ(DOCa:Denominacion de Origen Calificada)の原産地呼称を名乗れる国内2か所のうちの1つであり、国内で初めてDOCaが認可された地域です(もう1か所はプリオラート)。 リオハで主に栽培されるのはテンプラニーリョという黒ブドウ。果皮が厚く、赤系果実の香り・風味が特徴的なブドウ品種です。長期熟成にも耐えうる品種として、リオハだけでなくスペイン全土、またスペイン以外でも栽培される国際的な品種です。   海底熟成ワイン Sea Passion No.6 Crusoe TreasureのSea Passion No.6は、高品質のテンプラニーリョ種を主体に造られた赤ワインです。使用されるテンプラニーリョのブドウは、ラ・リオハ州の標高490m周辺の畑で栽培されます。 気温は、一般的には標高(高度)が100m上がると約0.6℃下がるため、標高490m地点となると平地の平均気温より約3℃低くなります。テンプラニーリョ種は前述のように果皮が厚く、熟すには温暖な気候が向いています。一方で、単に高温な気候であれば良いわけでもなく、高温すぎるとブドウの酸味が早くに失われ、特徴・バランスに欠けたブドウ・ワインとなってしまいます。良質で味に複雑さがあるブドウに仕上げるためには、ブドウの成長時期において、ある程度の冷涼さが必要となるのですが、この標高の高さがブドウの成長環境にプラスに作用します。 スペインも太陽のイメージが強い国ですが、広い国土の中で気候は大きく異なり、ラ・リオハ州での平均気温は約19℃、スペインの中でも最も冷涼な地域の一つです。例えば、ラ・リオハ州の中心都市・ログロ―ニョの2021年12月22日の最高気温は約5℃、最低気温は約4℃、割と寒いですよね。この地域では、冬には雪が降ることも。 このような環境の中で逞しく育つブドウから、海底熟成に耐えうる品質のものをさらに選り抜いて造られたのが、Sea Passion No.6です。リオハでも今年はホワイトクリスマスになるかも!?などど思い浮かべつつ、是非、Sea Passion No.6をお楽しみください🍷⛄🍷 Sea Passion No.6 赤 テンプラニーリョ – Wine Shop Terre(ワインショップ テッレ)...

海底熟成ワイン

バスク海底熟成ワイン 商品ラインアップ(3シリーズのご紹介)

バスク海底熟成ワイン、3つのシリーズ Crusoe Treasureの海底熟成ワインは、Sea Soul、Sea Passion、そしてSea Legendの3シリーズに分かれます。これらのシリーズは、使用されるブドウ品種、そしてビスケー湾の海底セラーで熟成される期間がそれぞれ異なります。 Sea Soul 〜ピュアな“海”を感じて〜 海底熟シリーズの中で一番純粋に“海”を感じられるのがSea Soul。地上での熟成期間が短く、またフレッシュで果実味が溢れるブドウ本来の味が感じられるワインを海底に沈めることで、海底熟成の作用・効果を最大限に感じられます。海底熟成期間は6か月。 ・Sea Soul No.4シラーの特徴でもあるコショウやリコリスのスパイシーさと完熟したブドウのはっきりとした果実味が、海底熟成を経ることでよりクリーミー、かつ、エレガントに変化を遂げています。品種:シラー100%(赤ワイン)アルコール度数:14.0%生産本数:7,682本 ・Sea Soul No.7トロピカルフルーツを思わせる完熟した果実の芳醇な風味が溢れながら、フレッシュな酸味・ミネラルがしっかりキープされており、瓶の中で素晴らしいバランスが保たれています。品種:ホワイト・グルナッシュ100%(白ワイン)アルコール度数:13.0%生産本数:3,500本 Sea Passion 〜テロワールと海底熟成のハーモニー〜 ブドウが育てられる環境・大地、そして造り手のブドウへの深い知識・情熱が凝縮したシリーズ。一定の地上熟成を経たワインに海底熟成によるまろやかさがプラスされ、豊かな味わいが広がります。海底熟成期間は9か月。 ・Sea Passion No.6濃い美しいルビー色をしたワイン、その風味はまるでメリーゴーランド。初めの一口は完璧に熟成したタンニンの柔らかな印象ですが、飲み進めると、熟した果実やヴァニラやココナッツと様々な風味が次々にはっきりと感じられます。品種:テンプラニーリョ85%、マトゥラナ15%(赤ワイン)アルコール度数:14.5%生産本数:2,923本 Sea Legend 〜砂漠地帯のレジェンド〜 最もユニークでエクスクルーシブと言えるSea Legend。海底熟成期間は12か月!、使用されるブドウ品種も1年という長期の海底熟成に耐えうる最高品質のブドウです。生産量も各ビンテージで500本以下、まさに、レジェンドと呼ぶに相応しいシリーズです。 ・Sea Legend No.10グレイ・グルナッシュというスペインでも珍しい品種を100%使用した、鮮やかなオレンジ色が大変美しいワイン。海底熟成させることで、複雑さと滑らかさが更に加わっています。ワイナリーが「15分毎に新しいワインに生まれ変わる」と表現する味わいの変化が楽しめます。品種:グレイ・グルナッシュ100%(オレンジワイン)アルコール度数:15.5%生産本数:475本  ...

バスク海底熟成ワイン 商品ラインアップ(3シリーズのご紹介)

バスク海底熟成ワイン、3つのシリーズ Crusoe Treasureの海底熟成ワインは、Sea Soul、Sea Passion、そしてSea Legendの3シリーズに分かれます。これらのシリーズは、使用されるブドウ品種、そしてビスケー湾の海底セラーで熟成される期間がそれぞれ異なります。 Sea Soul 〜ピュアな“海”を感じて〜 海底熟シリーズの中で一番純粋に“海”を感じられるのがSea Soul。地上での熟成期間が短く、またフレッシュで果実味が溢れるブドウ本来の味が感じられるワインを海底に沈めることで、海底熟成の作用・効果を最大限に感じられます。海底熟成期間は6か月。 ・Sea Soul No.4シラーの特徴でもあるコショウやリコリスのスパイシーさと完熟したブドウのはっきりとした果実味が、海底熟成を経ることでよりクリーミー、かつ、エレガントに変化を遂げています。品種:シラー100%(赤ワイン)アルコール度数:14.0%生産本数:7,682本 ・Sea Soul No.7トロピカルフルーツを思わせる完熟した果実の芳醇な風味が溢れながら、フレッシュな酸味・ミネラルがしっかりキープされており、瓶の中で素晴らしいバランスが保たれています。品種:ホワイト・グルナッシュ100%(白ワイン)アルコール度数:13.0%生産本数:3,500本 Sea Passion 〜テロワールと海底熟成のハーモニー〜 ブドウが育てられる環境・大地、そして造り手のブドウへの深い知識・情熱が凝縮したシリーズ。一定の地上熟成を経たワインに海底熟成によるまろやかさがプラスされ、豊かな味わいが広がります。海底熟成期間は9か月。 ・Sea Passion No.6濃い美しいルビー色をしたワイン、その風味はまるでメリーゴーランド。初めの一口は完璧に熟成したタンニンの柔らかな印象ですが、飲み進めると、熟した果実やヴァニラやココナッツと様々な風味が次々にはっきりと感じられます。品種:テンプラニーリョ85%、マトゥラナ15%(赤ワイン)アルコール度数:14.5%生産本数:2,923本 Sea Legend 〜砂漠地帯のレジェンド〜 最もユニークでエクスクルーシブと言えるSea Legend。海底熟成期間は12か月!、使用されるブドウ品種も1年という長期の海底熟成に耐えうる最高品質のブドウです。生産量も各ビンテージで500本以下、まさに、レジェンドと呼ぶに相応しいシリーズです。 ・Sea Legend No.10グレイ・グルナッシュというスペインでも珍しい品種を100%使用した、鮮やかなオレンジ色が大変美しいワイン。海底熟成させることで、複雑さと滑らかさが更に加わっています。ワイナリーが「15分毎に新しいワインに生まれ変わる」と表現する味わいの変化が楽しめます。品種:グレイ・グルナッシュ100%(オレンジワイン)アルコール度数:15.5%生産本数:475本  ...

バスク海底熟成ワイン (海底熟成ワインとは?)③

バスク海底熟成ワイン (海底熟成ワインとは?)③

ワイン・ブドウへの想い 前回のブログでは、スペインのバスク地方や“海底セラー”があるビスケー湾について触れました。自然、そして海を愛するCrusoe Treasureワイナリーのスタッフの想いや取り組みの一面がご紹介できたかなと思いますが、ワイナリーの情熱は、もちろん、ワイン造り、そして原料となるブドウにも注がれています。今回は、ワイナリーのワイン・ブドウへのこだわりについてご紹介します。   ブドウへの想い 国際ブドウ・ブドウ酒機構(OIV)が公表している統計(2020年度)によると、世界のワイン生産主要国におけるブドウ栽培面積は、フランスやイタリアを抑えてスペインが第1位です(1位スペイン、2位フランス、3位は意外かもしれませんがイタリアではなく…中国です!)。 このような環境にあるものの、Crusoe Treasureの海底熟成ワインには、大量生産向けではない、特別なブドウが厳選されています。 ワイナリーが提携するブドウ栽培者はブティック・ヴィンヤード(小規模生産者)です。これらのヴィンヤードは、出来上がるブドウの複雑さと凝縮感を高めるために、古木を使用しています。古木のためもともと収量が少ないにも関わらず、さらに、収穫量をあえて抑える栽培方法が選択される場合もあります。また、彼らはブドウの品質を追求するだけでなく、その土地の環境とサステイナビリティに最大限に配慮したブドウ栽培を行っています。 このようなこだわりを持ったヴィンヤードから、海底熟成に耐え得るフレッシュさと凝縮感をバランスよく兼ね揃えた、最良のブドウが選び抜かれます。 ワインへのこだわり スペイン国内の数多ある生産地から、海底熟成に最も相応しいブドウを選択することは容易ではなさそうですよね。Crusoe Tresureワイナリーの醸造チームを率いるのは、Dr. Antonio T. Palacio。研究者としてリオハ大学で指導を行う彼自身も、当初は海底熟成に懐疑的でしたが、感覚的な“違い”に加え、科学的な分析結果を目の当たりにしたことでCrusoe Tresureのメンバーに。そんな彼とチームが選び抜いたのが、リオハやリベラ・デル・ドゥエロなど銘醸地にある畑です。 海底で約6~12か月間熟成することを想定し高品質のブドウを厳選しますが、彼らが同時にこだわるのが、畑やブドウの管理・栽培手法そのものです。例えば、100%シラー種で造られるSea Soul No. 4(今月から当ショップサイトで販売予定!)は、環境の持続可能性(サステイナビリティ)を考え、愚直にブドウと向き合う造り手、Álex Ascasoが手掛けるブドウを使用しています。   バスク海底熟成ワインの各商品の紹介はこちらから! 

バスク海底熟成ワイン (海底熟成ワインとは?)③

ワイン・ブドウへの想い 前回のブログでは、スペインのバスク地方や“海底セラー”があるビスケー湾について触れました。自然、そして海を愛するCrusoe Treasureワイナリーのスタッフの想いや取り組みの一面がご紹介できたかなと思いますが、ワイナリーの情熱は、もちろん、ワイン造り、そして原料となるブドウにも注がれています。今回は、ワイナリーのワイン・ブドウへのこだわりについてご紹介します。   ブドウへの想い 国際ブドウ・ブドウ酒機構(OIV)が公表している統計(2020年度)によると、世界のワイン生産主要国におけるブドウ栽培面積は、フランスやイタリアを抑えてスペインが第1位です(1位スペイン、2位フランス、3位は意外かもしれませんがイタリアではなく…中国です!)。 このような環境にあるものの、Crusoe Treasureの海底熟成ワインには、大量生産向けではない、特別なブドウが厳選されています。 ワイナリーが提携するブドウ栽培者はブティック・ヴィンヤード(小規模生産者)です。これらのヴィンヤードは、出来上がるブドウの複雑さと凝縮感を高めるために、古木を使用しています。古木のためもともと収量が少ないにも関わらず、さらに、収穫量をあえて抑える栽培方法が選択される場合もあります。また、彼らはブドウの品質を追求するだけでなく、その土地の環境とサステイナビリティに最大限に配慮したブドウ栽培を行っています。 このようなこだわりを持ったヴィンヤードから、海底熟成に耐え得るフレッシュさと凝縮感をバランスよく兼ね揃えた、最良のブドウが選び抜かれます。 ワインへのこだわり スペイン国内の数多ある生産地から、海底熟成に最も相応しいブドウを選択することは容易ではなさそうですよね。Crusoe Tresureワイナリーの醸造チームを率いるのは、Dr. Antonio T. Palacio。研究者としてリオハ大学で指導を行う彼自身も、当初は海底熟成に懐疑的でしたが、感覚的な“違い”に加え、科学的な分析結果を目の当たりにしたことでCrusoe Tresureのメンバーに。そんな彼とチームが選び抜いたのが、リオハやリベラ・デル・ドゥエロなど銘醸地にある畑です。 海底で約6~12か月間熟成することを想定し高品質のブドウを厳選しますが、彼らが同時にこだわるのが、畑やブドウの管理・栽培手法そのものです。例えば、100%シラー種で造られるSea Soul No. 4(今月から当ショップサイトで販売予定!)は、環境の持続可能性(サステイナビリティ)を考え、愚直にブドウと向き合う造り手、Álex Ascasoが手掛けるブドウを使用しています。   バスク海底熟成ワインの各商品の紹介はこちらから! 

バスク海底熟成ワイン (海底熟成ワインとは?)②

バスク海底熟成ワイン (海底熟成ワインとは?)②

バスクってどこ? 前回のブログでは、海底熟成とは何なのか、またCrusoe Treasureワイナリーについて紹介しましたが、今回はワイナリーがあるスペイン・バスク地方、そして“海底セラー”があるビスケー湾についてご紹介します。 皆さん、バスクという地名は聞いたことがあるでしょうか? ここ数年、日本で流行ったスイーツの“バスチー”(バスク風チーズケーキ)で、バスクという単語はご存じの方が増えたのではと思います。バスク地方は、歴史的にはピレネー山脈の両麓・ ビスケー湾に面する一体を指し、これは現在のスペインとフランスの両国にまたがります。スペイン側は、バスク州の3県とナバーラ州の合計4領域が“バスク”です(参照:Wikipedia)。バスク州の中には、世界の美食の街として名高いサン・セバスチャンがあります。(※Terreで“バスク”と記載する場合、基本的にはスペインのバスク州・バスク地方を指します。) Crusoe Treasureワイナリーのメインオフィスは、ビルバオというこの地方最大の都市内にあります(以下地図のオレンジがワイナリーのオフィス位置)。一方で、“海底セラー”があるのはバスク州の中にある小さな町・プレンツィア。プレンティア湾内に広がる約500㎡の人口漁礁エリアの中にセラーがあります(地図の水色が海底セラー近辺の位置)。  (地図参照元:Crusoe Treasure website上のGoogle地図を加筆)   母なる海への想い 海底セラーがあるビスケー湾の海域には、なんと、1,000種類以上の生物が生息しているのですが、海底セラーとなるワインケージは海底で特殊な装置に固定され、まるでサンゴ礁のように、これらの生き物の“隠れ家”の役目も果たせるよう工夫されています。海のパワーにより熟成されるワインは大自然の賜物。Crusoe Treasureワイナリーは、現地の自治体と協力して、単にワインを熟成する人工的な装置を設置するのではなく、この仕組みを作ることで海域の生態系保全に貢献しているのです。   美しい自然、バスクの環境を守るために ビスケー湾の周辺は、美しい海とビーチがあるだけではありません。海に面して連続する崖は“フリッシュ”という堆積岩で構成される珍しい地形をしており、地質学者が恐竜の絶滅など地球規模の歴史を研究すこともあるという貴重なエリアの一つです。ワイナリー創設者のSarachoはダイバーでもあり、地球温暖化や海洋汚染がビスケー湾そして周辺の自然環境に及ぼす影響を直に感じています。ワイナリーは、この素晴らしい自然と地域を守るために、海底熟成ワインに対する注目・関心の高まりを通じて環境保護の重要性を広く発信するとともに、社会貢献活動の一環として、コミュニティー支援や福祉活動にも積極的に取り組んでいます。   ワイナリーのブドウ・ワインへのこだわりはこちらから!  

バスク海底熟成ワイン (海底熟成ワインとは?)②

バスクってどこ? 前回のブログでは、海底熟成とは何なのか、またCrusoe Treasureワイナリーについて紹介しましたが、今回はワイナリーがあるスペイン・バスク地方、そして“海底セラー”があるビスケー湾についてご紹介します。 皆さん、バスクという地名は聞いたことがあるでしょうか? ここ数年、日本で流行ったスイーツの“バスチー”(バスク風チーズケーキ)で、バスクという単語はご存じの方が増えたのではと思います。バスク地方は、歴史的にはピレネー山脈の両麓・ ビスケー湾に面する一体を指し、これは現在のスペインとフランスの両国にまたがります。スペイン側は、バスク州の3県とナバーラ州の合計4領域が“バスク”です(参照:Wikipedia)。バスク州の中には、世界の美食の街として名高いサン・セバスチャンがあります。(※Terreで“バスク”と記載する場合、基本的にはスペインのバスク州・バスク地方を指します。) Crusoe Treasureワイナリーのメインオフィスは、ビルバオというこの地方最大の都市内にあります(以下地図のオレンジがワイナリーのオフィス位置)。一方で、“海底セラー”があるのはバスク州の中にある小さな町・プレンツィア。プレンティア湾内に広がる約500㎡の人口漁礁エリアの中にセラーがあります(地図の水色が海底セラー近辺の位置)。  (地図参照元:Crusoe Treasure website上のGoogle地図を加筆)   母なる海への想い 海底セラーがあるビスケー湾の海域には、なんと、1,000種類以上の生物が生息しているのですが、海底セラーとなるワインケージは海底で特殊な装置に固定され、まるでサンゴ礁のように、これらの生き物の“隠れ家”の役目も果たせるよう工夫されています。海のパワーにより熟成されるワインは大自然の賜物。Crusoe Treasureワイナリーは、現地の自治体と協力して、単にワインを熟成する人工的な装置を設置するのではなく、この仕組みを作ることで海域の生態系保全に貢献しているのです。   美しい自然、バスクの環境を守るために ビスケー湾の周辺は、美しい海とビーチがあるだけではありません。海に面して連続する崖は“フリッシュ”という堆積岩で構成される珍しい地形をしており、地質学者が恐竜の絶滅など地球規模の歴史を研究すこともあるという貴重なエリアの一つです。ワイナリー創設者のSarachoはダイバーでもあり、地球温暖化や海洋汚染がビスケー湾そして周辺の自然環境に及ぼす影響を直に感じています。ワイナリーは、この素晴らしい自然と地域を守るために、海底熟成ワインに対する注目・関心の高まりを通じて環境保護の重要性を広く発信するとともに、社会貢献活動の一環として、コミュニティー支援や福祉活動にも積極的に取り組んでいます。   ワイナリーのブドウ・ワインへのこだわりはこちらから!  

バスク海底熟成ワイン (海底熟成ワインとは?)①

バスク海底熟成ワイン (海底熟成ワインとは?)①

海底熟成ワインって何? 皆さんは海底熟成ワインってご存じですか?初耳の方も、飲んだことがある、という方もいらっしゃるかもしれませんが、有名なイギリスのワイン雑誌:デキャンターでは、“a niche trend(ニッチなトレンド)”として紹介されている、ワインの熟成方法の一つです。Terreでは、美食の地・スペインのバスク地方にある、Crusoe Treasureワイナリーの海底熟成ワインを取り扱っています。「ワインを本当に海底に沈めるの?どうやって??」と、疑問に思われる方も多いと思います。今回から数回にわたって、バスク海底熟成ワインの詳細、そしてその魅力についてご紹介します!   なぜ海に沈めるの? 地上でも十分においしく熟成するワインをどうしてわざわざ海底に沈めるのか?その理由は、海がワインにマジック*をかけ、地上熟成とは異なるワインを生み出すからです。(*神秘的な海による作用をあえてマジックと表現しています) Crusoe Treasureのワインセラーは、海底約20mにあります。地上のセラーで通常の熟成(瓶内熟成)を行う際、一般的にボトルは静置し一定温度で管理されますが、海底セラーでは、ボトルケージは人工漁礁を兼ねる特別な装置にしっかりと固定されるものの、ケージ内は常に海水の流れがあり、水温は一定域内で微妙に変化しています。海がもたらすエネルギー(潮の満ち引き、波、海流、圧力、重力)が海底のワインに作用することで、フレッシュな果実味・鮮やかな色調が保たれつつも、タンニンや全体の口当たりはまろやかでシルキーに熟成します。 まさに、新たな“熟成”の概念です。Crusoe Treasureのワインは、そのユニークな熟成方法で注目を集めるだけでなく、ワインとしての味・質において国際的に評価されています。(Challenge International du Vin 2016:銀メダル、International Wine & Spirit Competition in London 2016:銅メダル受賞)   世界初*の海底熟成ワイン? Crusoe Treasureは、*世界で初めて人工漁礁を兼ねたワインケージを用いて海底熟成ワインを商品化したワイナリーです。海底熟成を研究するプロジェクトをきっかけに、2008年に設立されました。創設者のBorja Sarachoはダイバーでもあり、第一次世界大戦期の沈没船から発見されたシャンパーニュが海底に約80年あったにも関わらず飲むに値するものだったというニュースに興味を惹かれ、海底熟成の研究を開始しました。彼らがワイナリーを創設する前から、ワインを試行的に海底で熟成させる試みや研究が行われていたようですが、人工漁礁も兼ねた特殊なケージを設置し、海底熟成ワインの商品化に成功したワイナリーという点で世界初とのこと。   科学的根拠に基づく海底熟成...

バスク海底熟成ワイン (海底熟成ワインとは?)①

海底熟成ワインって何? 皆さんは海底熟成ワインってご存じですか?初耳の方も、飲んだことがある、という方もいらっしゃるかもしれませんが、有名なイギリスのワイン雑誌:デキャンターでは、“a niche trend(ニッチなトレンド)”として紹介されている、ワインの熟成方法の一つです。Terreでは、美食の地・スペインのバスク地方にある、Crusoe Treasureワイナリーの海底熟成ワインを取り扱っています。「ワインを本当に海底に沈めるの?どうやって??」と、疑問に思われる方も多いと思います。今回から数回にわたって、バスク海底熟成ワインの詳細、そしてその魅力についてご紹介します!   なぜ海に沈めるの? 地上でも十分においしく熟成するワインをどうしてわざわざ海底に沈めるのか?その理由は、海がワインにマジック*をかけ、地上熟成とは異なるワインを生み出すからです。(*神秘的な海による作用をあえてマジックと表現しています) Crusoe Treasureのワインセラーは、海底約20mにあります。地上のセラーで通常の熟成(瓶内熟成)を行う際、一般的にボトルは静置し一定温度で管理されますが、海底セラーでは、ボトルケージは人工漁礁を兼ねる特別な装置にしっかりと固定されるものの、ケージ内は常に海水の流れがあり、水温は一定域内で微妙に変化しています。海がもたらすエネルギー(潮の満ち引き、波、海流、圧力、重力)が海底のワインに作用することで、フレッシュな果実味・鮮やかな色調が保たれつつも、タンニンや全体の口当たりはまろやかでシルキーに熟成します。 まさに、新たな“熟成”の概念です。Crusoe Treasureのワインは、そのユニークな熟成方法で注目を集めるだけでなく、ワインとしての味・質において国際的に評価されています。(Challenge International du Vin 2016:銀メダル、International Wine & Spirit Competition in London 2016:銅メダル受賞)   世界初*の海底熟成ワイン? Crusoe Treasureは、*世界で初めて人工漁礁を兼ねたワインケージを用いて海底熟成ワインを商品化したワイナリーです。海底熟成を研究するプロジェクトをきっかけに、2008年に設立されました。創設者のBorja Sarachoはダイバーでもあり、第一次世界大戦期の沈没船から発見されたシャンパーニュが海底に約80年あったにも関わらず飲むに値するものだったというニュースに興味を惹かれ、海底熟成の研究を開始しました。彼らがワイナリーを創設する前から、ワインを試行的に海底で熟成させる試みや研究が行われていたようですが、人工漁礁も兼ねた特殊なケージを設置し、海底熟成ワインの商品化に成功したワイナリーという点で世界初とのこと。   科学的根拠に基づく海底熟成...